優*雪
優太と山崎!
「優太の治療をする日がくるとはな」
「山崎さんの世話になるなんてねぇー」
「さすがに片手じゃ、縫えへんもんな」
「綺麗に縫ってくださいよ!」
「綺麗やろがい?」
「雑!縫い方が!」
「縫い目が綺麗やし、ええやろ?」
「わりぃよ!抜糸の時痛い!」
「たまにのケガやし、ええねん!」
「他人事だな」
「他人事や!!」
「冷たい医者だな!
おやじは、優しかったのに」
包帯は自分で巻きだした
山崎は片づける
「おとん、知ってんのかい?」
「うん」
「せやから、顔みてたんやな?」
「両親とも、神咲だったんだ
山崎さんは、母親似だな」
「二人ともかい!知らんかったわ」
「ただの針医者だと思ってた?」
「思ってた」
「ふふ。武士になるって言わなかったら
神咲の忍で会ってたな!」
「せやな!世間は狭いんやな!」