優*雪

沖田目線



六月二十日


朝の巡察が終わった後

昼から久しぶりに河原へ



「雪!!」

「総司。遅い」

「え?」


またせてた?怒ってる?


「ふっおもしろ!」


慌てている私を見て、楽しむ


「もう!!知りません!」


こっちが怒ってやる!!


「総司!団子だよ?」

「わぁ!!」


「ぷっ単純!あははっ」

「遊ばないでよ!!!」


楽しそうに笑う雪から団子を受け取る



「私が来るとわかってた?」

「いや、毎月 団子食べる日だから」

母の命日でしたね

「きく?」

両手を広げてみる

「ううん。いい」

前はあんなに聞きたがっていたのに

「遠慮しないでね」

「……司が先に逝くとはな
命ってわからないもんだよな」

「そうだね」

「総司。俺より先に逝かないで?」

「一緒にひまわり見る約束です!」

「うん!ひまわりみような!」


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