優*雪


夕方


屯所の前で待ち合わせ

セツさんを皆で待つ


遠くからセツさんが歩いてくる


「そーじさぁーん!!」


そんな大声で……


ちぎれるくらい手を振る

私も同じくらい振り返す


「あははっ元気ですね」

山南さんが笑う



「いつもあんな感じか?」

土方さん引き気味



「まだ良い方ですね」

一君さすがわかってる

「はっはっはっ!いいじゃないか!!」

近藤さんって感じ!




「雪之介もガキのころみたいだなぁ」

「え?そうなの?」

びっくりです!


「お待たせしました!」

皆でじーっとセツさんをみる

セツさんはアセアセと着物やら、頭を触る

「なにしてるの?」

「とってや?」

どうやら何かついてると思ったんだね

「ただみてただけだよ?」


セツさん俯いて恥ずかしがる

雪之介の子供の頃かぁ

永倉君に今度きこう


「さぁ。行きましょう!」

「おぅ!」


セツさんの右手は、いつも通り私!!

左手は、永倉君……どうして!?



この前、左之さんで学んだはずなのに…

幼なじみだからかな……

因みに、左之さんは

おまさちゃんと行くそうです


「セツ! 振り回すな!手がとれるぞ?」

「んえぇー!?」



ピタリと止めてびびる



永倉君…さすが扱いが上手い……

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