優*雪

慶喜と沖田

翌日


慶喜と雪之介と沖田の三人は昼食より団子

ということで


おまさの店にきていた

「のぶさん!これがおいしいよ!!」

「そうくんが言うならそれにしよう!!」


河原から、店に来るまでに二人の距離が縮まった……

敬語もなくなり、年の差も感じさせない

のぶさん、そうくんと呼び合う

「 子供同士、気が合うんだな…」

雪之介はひいていた

「子供同士やなんて、ふふっ」

「おう!おまさ、結婚するんだって?」

「雪はん!そうなんよ!」

「おめでとう!」

「おおきに~!」

雪之介とおまさが仲良く話している間


「そうくん、雪のこと医者にみせたが
あまり永くないと言われたよ」

「うん。覚悟しています!
雪、のぶさんの役に立ちたいそうだよ」

「十分なんだがな。雪は自分がいなくなった後、天子様や家茂公の命が危ないと言うんだ。雪のしてる仕事の大きさは、想像以上に大きいのだろうな」

「のぶさんにも、内緒なんだ?」

「雪は、いや…優菜は
俺を愛してくれなかった
深い話は、したことがないよ
四年近く側室で、一度しか寝ておらぬ
泣かれるでな。それでも、そばにおるだけでよい!友達でもな!」

「わかります! なんだかホッとするんだよね!」

「そうくん!これからも俺たち仲良くしような!」

「うん!よろしく!のぶさん!」


二人の間に入れない雪之介は、少し離れた席からみていた



< 214 / 255 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop