優*雪
忍
土方目線
俺は、今日の仕事を諦めた
慶喜様は、なにを考えているんだか…
ん?
雪が天井を見上げた
皆も雪の様子に気づく
皆が静かになった
「どうだった?」
「雪影様の読み通りです」
「睦月と影朗には?」
「伝えております」
「俺いる?」 「できれば……」
「わかった。先にいってて」 「はい」
「ということで、出掛ける」
着物を脱ぎ、忍姿になる
「お前が行かねばならぬことか?」
慶喜様が鋭い目をする
「かなり厄介だよ
今夜は、偵察と段取りを考えるだけだから
もうすぐ慶喜…俺がお前を総督にした
理由がわかるよ」
涼しげに凄いこと言いやがる
「一刻もせずに帰れるから」
そう言って雪が出掛けた