優*雪

もうすぐ夕餉だってのに、目覚めねぇ

そんなに寝てなかったのかよ

顔色わりいな


「土方さん…」

「総司か、入れ」



「どう?」

「一度おきたが寝かせた。まだ寝てるよ」


「土方さん…雪が
このまま起きなかったら、どうします?」


背筋がぞっとした…… 洒落になんねぇぞ!
俺は、優香を死なせた……
雪之介まで……


「冗談でも、言っていいことじゃねぇぞ」

「のぶさんと話して
土方さんに真実を話す事にしました
土方さんがぐずぐずしてるから」


「は?」


真実? なんの?

ききたくない……

「雪は、誰にも
知られたくないみたいですが」


やめろ……


「心の臓を病んでいます」


「……うそ……だろ?」


「今年のひまわりまでと言われました」


総司の目をみりゃ、嘘じゃないことはわかる



「早く!雪を幸せにしてください!
土方さん!悔しいけど…
土方さんだけなんです!
雪が女の子の顔するの…… 」


してたか?全然わかんねぇよ?


「お願いします!!」


総司……

「本当に、病なのか?」

「ええ」

!!!!

「なにしてやりゃいんだよ?」

「素直に気持ちを伝えてください!
そばにいてやってください!!」




「うっ……ふぅ……はぁ……」



「雪!?」


苦しいのか?顔を顰める

右手で頭を撫で、左手で手を握る


「スー」


不思議と落ち着いたようだ


「ほらね!土方さん!
雪をもっと生きさせてください!」

悲しそうに淋しそうに総司が微笑む


「できることは、やるよ」


「そうですか!安心しました!」



総司が、部屋をでた後も雪のそばを離れられなかった





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