優*雪
雪之介目線
七月十八日
俺は、長州の者と会っていた
「玄瑞。このままでは、己の首を絞めることになるぞ?」
「わかっておるが、俺の意見は聞き入れてもらえない」
「お前と戦いたくない
どうにか頑張れ!多くの命を失う」
「俺も精一杯だ」
久坂 玄瑞とは、江戸で友達になっていた
俺が14歳 玄瑞が18歳
遊学中の玄瑞と一年間に数回しか会っていない
京でお互いが敵だとわかっても、二人の関係は、変わらなかった
できることなら、命を奪いたくない
俺たちは、同じ気持ちだった
玄瑞と別れ、慶喜の元へ向かう
九条河原を通るとき、新選組が警護してるのがみえた
そっか……ここなんだ
よかった遠くて……
俺は、容保の近くで影朗の補佐をする
玄瑞は、明日だといっていた
慶喜の呼びかけにも長州は応じなかった
遠くから、新選組を見る
さよなら……
心の中で別れを言った
俺の命は、もう永くない