優*雪
敵を斬る度に刺されたとこから血が出る
痛みがはしる
目の前がクラクラとする
敵が退却をはじめた……
勝った……
敵から奪った刀が手から離れる
痛え……
腹に手を当てる……
思っていた以上に血がでている
よく戦えたな
立ち尽くす俺を後ろから
土方さんが抱きしめてきた
ん? ……煙くさい……?
空を見ると黒い煙……
長州の奴らが火を放った?
「影朗!! 火事を消せ!! うっ…」
「雪!! もういい!!動くな!!」
影朗の所へいきたかったが
土方さんに止められた……
というより、もう動けなかった
今まで張り詰めていた気持ちが、途切れたのだろう
痛みやめまい、立っているのがやっと
「雪!! 終わったんだ!」
土方さんの声に全身の力が抜け、崩れる
土方さんが抱きしめたまま支えてくれる
半身起こして座る姿勢になる
やっと休めると思った……なのに
敵の殺気を感じる…
楽に死ねるわけないか…
土方さんの肩に手を置き、立とうと動く
「どうした? 雪…?」
やはり気づいていない…守りたい
「た…た…せ…て……」
スッ
体が軽く立ち上げられた
振り返ると睦月がいた…来てくれたんだ!
睦月と肩を組み歩く
睦月は右手に扇子を持った
俺は、左手に扇子を持った
潜んでいた奴らが出てくる
十五人か
「俺たちがやる!雪、睦、下がってろ!」
新八……
「悪ぃな。生憎守られることが苦手でな」
睦月が答える
気持ちを聞かなくても従兄弟同士だから
わかるのかな
最後まで戦いたい!!
集中して、自分の足に力を入れる
向かってくる敵に扇子を投げ、手元に当てる
刀を奪い、斬っていく
一人 二人 ……
敵がいなくなった
痛みがはしる
目の前がクラクラとする
敵が退却をはじめた……
勝った……
敵から奪った刀が手から離れる
痛え……
腹に手を当てる……
思っていた以上に血がでている
よく戦えたな
立ち尽くす俺を後ろから
土方さんが抱きしめてきた
ん? ……煙くさい……?
空を見ると黒い煙……
長州の奴らが火を放った?
「影朗!! 火事を消せ!! うっ…」
「雪!! もういい!!動くな!!」
影朗の所へいきたかったが
土方さんに止められた……
というより、もう動けなかった
今まで張り詰めていた気持ちが、途切れたのだろう
痛みやめまい、立っているのがやっと
「雪!! 終わったんだ!」
土方さんの声に全身の力が抜け、崩れる
土方さんが抱きしめたまま支えてくれる
半身起こして座る姿勢になる
やっと休めると思った……なのに
敵の殺気を感じる…
楽に死ねるわけないか…
土方さんの肩に手を置き、立とうと動く
「どうした? 雪…?」
やはり気づいていない…守りたい
「た…た…せ…て……」
スッ
体が軽く立ち上げられた
振り返ると睦月がいた…来てくれたんだ!
睦月と肩を組み歩く
睦月は右手に扇子を持った
俺は、左手に扇子を持った
潜んでいた奴らが出てくる
十五人か
「俺たちがやる!雪、睦、下がってろ!」
新八……
「悪ぃな。生憎守られることが苦手でな」
睦月が答える
気持ちを聞かなくても従兄弟同士だから
わかるのかな
最後まで戦いたい!!
集中して、自分の足に力を入れる
向かってくる敵に扇子を投げ、手元に当てる
刀を奪い、斬っていく
一人 二人 ……
敵がいなくなった