優*雪

土方目線

潜伏先の家に着く頃には暗くなっていた


優太の隣にいた奴はどこかに行った




「鬼面は、攻撃しないで下さい」


優太はそう言って服を脱ぎ、黒い風呂敷に入れ背中に軽う、下に忍服をきていた
そして、腰から下がった鬼面を頭に被る!


~袴の下に鬼面があるなんて!!
それに、やっぱ忍か!!!
だから、山崎が忍だとわかったんだろうな

俺は、男色ではないが
優太の着替えを見ていた
二人も見入ってた
先ほどの鬼面は髪が黒だったが、優太のは綺麗な白だった


「綺麗です」

総司が言うと

「鬼ですけど?」

優太が首を傾げる


似た者同士だな
やはり、総司と優太は波長が合うんだろう
会話はかみ合ってねぇがな

今から、刀振り回すってのに…

緊張感なさすぎだな


優太が口に人差し指を当てる、俺たちは気配を消した


優太が左の指でカチカチ、小さく音を出している
微かに他からも、カチカチ聞こえる

会話してんのか?

「予想以上に中に人がいますが、こちらはこの人数でいけると思うので…
まず俺たちが中に入るんで、隙を見て門を開けます
入ったらすぐに閉めてくださいね」


「わかった」


「では、お先に」


優太は タッ と地面を蹴り塀を乗り越えた





~やっぱ、すげぇ


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