優*雪
お礼
翌朝、会津公から司が呼び出された
昼過ぎに優太と戻って来たときには
司は疲れきっていた
近藤の部屋に、幹部が集められた
「昨日は、急な出動のお願いを、快く引き受けていただきありがとうございました」
優太が近藤に深々と頭を下げ言う
懐から書状を出して
「天子様より、預かりました
この度の働きに褒美を出すと仰せです」
書状を近藤に渡す
「なんと!? 天子様から!!!
彩月さんだったか?
無事でなによりだったね!」
「おかげさまで、ケガもなく、救出できました。彩月に変わりお礼申し上げます」
「そんなに改まることはない!優太は浪士組の仲間!優太の仲間は我らの仲間だ!」
優太は頭を上げ、近藤を見た!
(皆が近藤を慕い、ついて行く理由が分かる。器の大きい方だ!)
優太は再び頭を下げ
「では、失礼致します」
立ち上がり一礼して部屋を出た
優太が遠ざかった頃、司が話出す