優*雪
「会津からも、褒美があるそうです」

眉間にしわを寄せ土方がきく

「何で、んな疲れてんだ?」

「容保様から、昨日の件をさんざん聞かれて…」

「疲れる理由がわかりませんね」

涼しげに沖田が言う

「優太と容保様が喧嘩になりまして…」

「面白そうだな!!」 「面白がるなよ!」

興味深くきく原田を藤堂が叱る


「それで丸く収まったのか?」

心配そうに永倉がきく

「今回の件、俺たちは無関係だって信じてもらえなくて、浪士組を良く思っていない家老たちが、旗本とかで見廻り組を作るとかで… 俺たちに会津へ戻れと…。 」

「それで…?」


「今まで、覆面ってだけで気味悪がられ
邪魔だ、迷惑だって言ってた奴らの肩を容保様が持つ発言をされたんです
まぁ、容保様は優太をそばに置いときたいだけなんですがね 優太は慶喜様のもの
いずれ手放さなければいけない
なんだかんだで引き止めにかかった」


しばらく沈黙の後、司が言った


「結局、利用されてしまう」



「でも、優太が怒った理由は、浪士組の手柄を容保様たちが、認めなかったことみたいです。あんなに怒ったの…初めて見ましたよ。結局、見廻り組も作るみたいです
俺たち、どうなるんでしょうね」







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