優*雪

芹沢

月が変わっても、まだ暑い日が続いていた


優太と近藤派の接点がないままだった

近藤派は、新選組を拝命した後
会津公から、芹沢をなんとかしろと
言われていた

その為、巻き添えにならないよう
沖田が芹沢のもとへ行くことを禁止された


新見 が切腹

その日、「次は、儂だろう」

芹沢が自室で優太に問う

「そうかもしれませんね」

「その時は、お主に切ってもらいたい!」

「親を殺せと…?」

「子の務めじゃ!わっはっは!!」



優太は、芹沢を父と呼んでいた

梅の前で声を出していない


家族ごっこをしようと、梅が言い出してから、ずっとやっている





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