私がいて君がいて
「ねえもう一回、その人について教えて?」
「すらっとした鼻に形のいい唇何かを見据えているような瞳」
あと…そうだ
「…い、今にも消えちゃいそうだった」
そう、今にも…。
「んー、それって冷徹王子?かなあ」
「冷徹王子?なにそれ?」
「楓羽知らないの?4組の柊 月星だよ」
ひいらぎ るい ??
「誰それ」
「柊 月星。綺麗に整った顔なのに、女嫌いで周りに誰も寄せ付けないから冷徹王子って呼ばれてる」
ひいらぎ…るい…君か。