私がいて君がいて


「あ、話してたら来たよ。冷徹王子」


「え?」


凛杏の指さす方向を見上げると、騒がしい廊下に柊くんともうひとりの男の子がいた。


会えた…もっともっとあなたを知りたい。


気がつくと、柊君を目指して走り出していた。


「ひっ柊くん!!」


柊君は、目を大きく開いたあとふっと鼻で笑った


「君、だれ?」

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