私がいて君がいて




PM 5:00


夕日の淡い赤色が廊下を照らすころ。


私は目の前の光景に唖然としてしまった。


空き教室の中に男女の影。


見つめ合いながら、ゆっくりと重なる唇。


触れるだけのキスは、どんどん深くなっていく。


この教室が、2人だけの世界に変わろうとしていた。

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