ひみつ遊び
翔斗side


俺、柊 翔斗は急いでいた

なぜなら...

バン!!!


「おい!!! みんな聞けよ!!!」


額にじわりと張り付く汗も気にせず叫ぶ


「なんだよ翔斗ー、お前また遅刻ギリだぞー」


「それどころじゃねぇんだよ!」


男子校特有の茶化しを無視して俺は話し続けた


「凪から手紙が届いたんだ!」


「あー、翔っちの好きな子ね」


「凪ちゃん、行方不明だったんじゃねーの?見つかったのか?」


「これを見ろ!このあかい手紙!」


そういって手紙を突きつける俺


「...は?お前、これ白いけど?」


「てゆーか、白紙だけど?中身...」

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