ひみつ遊び
梨紗side


私、片桐梨紗は学校があるのも忘れて、自分の部屋のベッドにうつ伏せに倒れ込んだ


「凪...」


こんな気分になるのは、凪のせい

朝届いた手紙のせい


「どこにいるのよ、どこなの...?」


枕に顔を押し付ける私

ふわりと香る枕カバーの柔軟剤の匂いが、私の焦燥感を一気に溶かしていく



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