泣き虫彼氏と強がり彼女。【下】
「ちょ…ちょっと待って!!

強引だよ!私はまだしたいなんて言ってないし!!

それにさっきから腕痛い!」

蓮唯はそう来翔に言った。

その蓮唯の腕は軽く赤くなっていた。

「あ…ごめん…」

来翔はシュンとして蓮唯から少し離れた。

「僕、バスケしてくるから…好きなとこに行ってていいよ…。

なんなら先帰っても…」

来翔はそういい蓮唯を置いてバスケをし始めた。

(少し…言いすぎたかな…)

あとから蓮唯はそんな罪悪感に包まれた。

少し来翔のバスケット姿を見てから座っていたベンチを立った。

(蓮唯…怒ってるよね…)

来翔は気を落としながらバスケをしていた。

少し経って蓮唯はベンチに座っていた。

「はぁ…」

来翔は疲れて地べたに腰を下ろす。

「はい。」

蓮唯は買ってきたスポーツドリンクを来翔に渡した。

「え…?帰ったんじゃ…」

「来翔を置いて帰るわけないでしょ…。

バスケはできないけど、見てるなら…」

蓮唯はそういいベンチに座った。

「ありがとうっ!!蓮唯!!!」

来翔は嬉しくなって蓮唯に飛びついた。

「あぁ~!!もう!!汗がつく!!」

蓮唯はそういい来翔をはがす。

「ははっ!!」

< 24 / 83 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop