泣き虫彼氏と強がり彼女。【下】
そこには小さな箱が入っていた。

「本当は本人が渡さないといけないんだけどさ~…。

シャイなのか、単なる照れ隠しなのか…。

とりあえず、はめてみてよ!!!」

朱音はそう蓮唯に促す。

「う、うん…。」

蓮唯は言われたとおりはめる。

「よしゃ、じゃぁそのまま直行ー!!」

朱音はそういい蓮唯の荷物を持ち車に乗り込む。

「はいはい、乗ってください蓮唯さん!!」

希子はそう蓮唯を押す。

「え?えぇ?な、なに!?」

蓮唯は何も知らなまま車を走らされる。

「なんなの!?」

パニック状態の蓮唯に向かい朱音がいう。

「いいところに行かせてあげるの~!!」

「そうですわよ!蓮唯さんが最も行きたい場所ですわ!」

「朱音も希子もなんなの~!!!」

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