泣き虫彼氏と強がり彼女。【下】
「と、言ったはいいけど…。

緊張してないのか蓮唯?」

「?うん。」

蓮唯はしれっと言う。

優がお母さん達に約束をしてから二日。

私は今、雅司家の門の前にいます。

優みたいに緊張はしてないけど、

なぜか嬉しいです。

「優様。おかえりなさいませ。」

門を開けたのは優の専属執事、

蜩 佳。(ひぐらし すぐる)

「佳。ただいま。」

「…蓮唯さん…!お帰りでしたか。

どうでした?アメリカは」

佳は蓮唯の通っていた学園、

聖ロンドリア女学園の歌手コースの先生でもある。

「佳先生!!久しぶりですね!

すごかったよ!

日本で学べないことが沢山学べた。

ありがとうございました。」

「良かったです。さぁ、優様、奥様と旦那様がお待ちです。」

佳はそういい蓮唯と優を通した。

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