泣き虫彼氏と強がり彼女。【下】
夏姫の態度に蓮唯も座り直す。
「両家は…。
あなたの家とこの、雅司の家で話し合いましたの。」
「ぇ…?」
「蓮唯さんが生まれる前に古都凪家はもう華道の家柄ではなかったのです。
一般家庭と同じ。ということですわ。」
夏姫はそういう。
「どういう…」
「君が優と婚約しているのは知っているよ。
だが、私もこの家の当主であってね…。
認めたいのも山々なんだが…。難しいんだ。」
「父様!それはどういう…」
「優、あなたは去年社交界デビューをしたばっかですよね?」
(去年…?)
蓮唯は知らなかった。
「そうですが…っ」
「社交界デビューをしていきなり婚約しました。
なんて言ったら…。」
「母様…それは…」
「ここで口論をしても仕方がない。
きっぱり言おう。
蓮唯さん。
私たちは家のためにも優との婚約は認めない。」
緋月はそういった。
(神様…やっぱり私たちは引き裂かれる運命なのでしょうか…)
少し肩を落とした蓮唯は泣かないように必死だった。
「両家は…。
あなたの家とこの、雅司の家で話し合いましたの。」
「ぇ…?」
「蓮唯さんが生まれる前に古都凪家はもう華道の家柄ではなかったのです。
一般家庭と同じ。ということですわ。」
夏姫はそういう。
「どういう…」
「君が優と婚約しているのは知っているよ。
だが、私もこの家の当主であってね…。
認めたいのも山々なんだが…。難しいんだ。」
「父様!それはどういう…」
「優、あなたは去年社交界デビューをしたばっかですよね?」
(去年…?)
蓮唯は知らなかった。
「そうですが…っ」
「社交界デビューをしていきなり婚約しました。
なんて言ったら…。」
「母様…それは…」
「ここで口論をしても仕方がない。
きっぱり言おう。
蓮唯さん。
私たちは家のためにも優との婚約は認めない。」
緋月はそういった。
(神様…やっぱり私たちは引き裂かれる運命なのでしょうか…)
少し肩を落とした蓮唯は泣かないように必死だった。