泣き虫彼氏と強がり彼女。【下】
「は、はい…」

蓮唯は夏姫の真剣な顔を見つめて息を飲む。

「私からは一週間後のパーティーを試験とします。」

「えっ…!?

い、一週間後!?」

「はい。一週間後です。

そのパーティーは緋月の40年目の当主と、

優の成人のお祝いの大切なパーティーでもあります。

お願いしますね。」

「は、はい…」

..........................

「蓮唯…ごめんな。母様があんな…」

「ううん。一週間後か…」

「大丈夫か?」

「うん…。」

(優はそう言ってるけど…

お義母様は着付けから仕草まで自分でやれって…

優に心配はかけられないよね…)

蓮唯は優と別れてから希子に電話をかけた。

〝プルル…プルルル…〝

『はい。もしもし?』

「あ、希子?ごめんね。いきなり。

『いいえ。そんな…』

「今大丈夫?」

『えぇ。大丈夫ですわ。』

「少し頼みたいことがあるんだけど…」

蓮唯はそう話し歩き始める。

......................

「―――――うん。

うん。わかった。ありがとう!!はぁい。

じゃぁね。」

電話を切りベットに横たわった。

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