泣き虫彼氏と強がり彼女。【下】
...翌日...


「おはよう!」

「おはよう蓮唯。

どこかに行くのか?」

「うん。図書館行ってくる!!」

蓮唯はそういい家を出た。

「…どうしたんだ?」

麗都は不思議そうに首をかしげて見送った。

(まずは自分で調べられるものは調べなきゃ!!)

蓮唯は図書館から華道についての本を集めた。

〝ドサッ〝

「…ざっとこんなもんかな…」

蓮唯は持ってきた本を何十冊もの本を机に置き、

本を読み始めた。

.....数時間後.....

「ふぅ~…」

(本を読むのって疲れるなぁ…)

「はい。」

〝コトン〝という音と共に机に置かれた缶コーヒー。

「あ、ありが…朱音!?」

「しー…!!珍しいね。蓮唯。」

本を隅に置いて朱音の座る場所を空ける。

「うん…一週間後のパーティーに向けてね。」

「パーティー?」

「そう、これ合格すれば優のお嫁さんになれるから…」

蓮唯は優の母親、夏姫に言われたことをすべて話した。

「―――――――ふぅん。そんなことをね…。

それで自分で調べてたってわけね?」

「そうなんだ。少しは自分で調べなくちゃさ…。

嫁ぐわけだし…希子にばっかり頼ってたらさ…」

蓮唯のそんな姿勢に朱音は感動をした。

「蓮唯っ…!!アメリカから帰ってきて成長したんだね!!

でも…雅司くんの家に嫁いじゃったら歌手の夢はどうするの?」
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