泣き虫彼氏と強がり彼女。【下】
「すごい感謝してるし…これからも一緒にいたい。

だけど、

それよりも優と一緒にいたいの。

だから一週間後のパーティーを成功させなくちゃっ…!!」

「…」

朱音は少し寂しかった。

蓮唯がこんなにも真剣に勉強をしていて、

蓮唯が離れていく様で寂しかった。

「…わかった。じゃぁ、私にも手伝わせてよ。」

「えっ?」

「親友が一生懸命頑張ってるのに、

その親友がピアノなんて弾いてちゃダメでしょ?」

「朱音っ!!ありがとう!!」

蓮唯は朱音に飛びついた。

「はいはい。ここは図書館だから静かにしようね。」

朱音はそう蓮唯をなだめた。

「はぁい~…。でも、嬉しい。」

「で、どれ読んだの?」

朱音は聞く。

「えっと…上から二冊まで。」

「えっ…アンタここに何時間いたの?」

「軽く4時間。」

朱音の問いかけにさらっと答える蓮唯。

「四時間で二冊って…」

「嫌になった?」

「まさか。一緒に読もう。」

それから二人は閉館時間まで大量に積み重ねられた本を呼んだ。

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