泣き虫彼氏と強がり彼女。【下】
「それをあえて外国の色にするんです。

そうするだけで少し雰囲気が変わります。

着てみますか?」

希子は蓮唯に進めた。

「うん。」

「では、着付けてください。」

「はぁい~」

蓮唯は自分で着付けを始めた。

〝モタモタ…モタモタ…〝

「何やってるんですか蓮唯さん!!

ぜんっぜん違います!!帯はそんな巻き方しません!!

リボンなんてもってのほかです!!

浴衣ではないんですよ!!」

(お、鬼だ…)

蓮唯と朱音はそう思った。

「はぁ…一体なにを勉強していたんですか!!」

「えっと…歴史…とか?」

「歴史ぃ!?そんなの勉強しなくていいんです!!

いいですか!?よく聞いてくださいよ!!

このようなパーティーには歩き方や仕草が注目されるんです!!

歴史なんて勉強したってなんの役にも立たないんです!!」

「は、はい…」

「わかったら早くそれを脱いでください!!」

蓮唯は言われたとおり着物を脱ぎ始める。



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