泣き虫彼氏と強がり彼女。【下】
それから沢山の方に挨拶をしに行き、

パーティーは終わりに向かっていた。

その時、

「蓮唯さん。」

夏姫が蓮唯に話しかけた。

「は、はい!!」

「少しお話があります。付いてきて下さる?」

「はい…。」

「優はそこで待ってなさい。」

「はい…。」

(お義母様厳しい顔してる…。

ダメ…だったのかな…)

沈黙のまま向かう夏姫と蓮唯。

「着きましたわ。」

夏姫はそういい扉を開けた。

「ここは…!!」

...............................


「はい!!」

「これは…?」

優の前に並べられたのはぐちゃぐちゃのオムライス。

「一応ね…オムライスなんだ…けど…」

蓮唯は恥ずかしそうに言う。

「作った…のか?」

優が聞くと静かに蓮唯は頷いた。

「い、いただきますッッ!!」

ゆっくりと口に運ぶ優。

〝パクリっ〝

「ど、どう…?」

「これ…母様に教わったのか…?」

「うん。昨日の夜ね―――――――――」
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