泣き虫彼氏と強がり彼女。【下】
「で?男?女?」

「双子だよ。」

朱音が聞くと蓮唯はあっさり答えた。

「え?」

「あっさり過ぎません?」

朱音と希子はガッカリしたように言った。

「そう言われたって今日何度目だと思ってんのよ。

一々そんな体力使いたくないよ。」

蓮唯はそういい寝転ぶ。

「ったく…ま、身体は大事にしてよね。

あんた一人の体じゃないんだからね?三人の身体だよ。」

「わかってるよ朱音…」

「そうですわよ蓮唯さん。

いくら元気の良い蓮唯さんでも無理は禁物ですからね!!」

「希子まで…」

「これからのスケジュールはどうなってるわけ?」

朱音が聞く。

「とりあえず、来月に予定していたliveは延期にしてもらった。」

「そっか…。じゃぁ、あんまり長いは悪いかな?

帰ろう希子。」

「えぇ。あ、朱音さんあれは…」

「あ、そうだ。はい。これ!!

私たちからの妊娠お祝い!!」

朱音はそういい綺麗にラッピングされた箱を渡した。

「何?」

「二人で開けてください。では…」

そういい希子と朱音は部屋を出て行った。
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