泣き虫彼氏と強がり彼女。【下】

「ほんと…可愛いな…。よく蓮唯に似てる…。」

優は微笑みながら言った。

「あのね…。

瑠花(るか)と颯優(そう)っていう名前ってどうかなって…」

「瑠花と…颯優…。

由来はどうするんだ?」

優が聞く。

「うん…瑠花は瑠が輝く人生を送れるように…

それで、花はそのままなの。」

「じゃぁ、颯優は風のように美しく優しい人。

だな?」

「…正解っ!!なんでわかったの?」

蓮唯は驚くように言った。

「何年一緒にいると思ってんだよ。」

「さて、希子。私たちは邪魔しないように帰ろうか。」

「そうですわね。

では…お二人共お邪魔しましたわ。」

希子はそういい朱音の前を通る。

「じゃぁね!!」

朱音もそういい病室を去ろうとした。

〝ガタッ……〝

「っ…!!」

朱音が倒れた。

「朱音!?」

「龍宮寺さん!!」

「朱音さん!!」

..................................

「ん…ここは?」

「よかったぁ…。朱音倒れたんだよ。」

蓮唯が説明をする。

「そうだったんだ…。ごめんね迷惑かけて…」

朱音はそう言った。