泣き虫彼氏と強がり彼女。【下】

〝コンコン〝

「どうぞ。」

「準備ができた?希子。」

そこに入ってきたのは長身の男性。

「奏一さん!はい。

ご紹介いたしますね、

この方がわたくしの旦那様、

暁条　奏一(ぎょうじょう　そういち)さんですわ。」

希子はそういい紹介した。

「どうも、奏一です。いつも希子がお世話になっています。」

「こちらこそ!!希子さんには沢山お世話になっています。」

蓮唯がそう言う。

「こんにちわ。」

奏一は膝をついて瑠花と颯優に挨拶をした。

「「こんにちわ」」

瑠花と颯優は挨拶を返す。

「元気のいい娘さんと息子さんですね。」

奏一は笑顔で言った。

「ありがとうございます。自慢の子供たちなんです。」

優はそういった。

「おとうさま!!瑠花自慢?」

「とうさま!颯優自慢?」

「こらっ!二人共今日は違うでしょ!

希子のお祝いなんだから…」

そういった双子をたしなめる蓮唯。

「はぁい…」

「はぁい…」

「希子の旦那さんは本当に優しんだな。」

朱音はそういい希子に近づく。

「はい。とってもお優しいお方ですわ。」

希子は幸せそうに笑った。