泣き虫彼氏と強がり彼女。【下】
「君は…朱音さんだね。」

奏一は言った。

「初めまして。龍宮寺 朱音です。

ご結婚おめでとうございます。」

朱音は月季の手を繋いで言った。

「かあさん、この人は?」

月季が聞く。

「希子の旦那さんだよ。」

「こんにちわ。希子の旦那の暁条 奏一って言います。」

奏一は丁寧に月季に挨拶をした。

「こんにちわ。月季って言います。

月に季節の季!!かあさんととうさんがつけてくれたんだ!!」

「かっこいい名前だね!」

「でしょ?ねぇねぇ、奏一って呼んでもいい?」

「こら月季!!ごめんなさい…」

朱音は慌てて月季の口を塞いだ。

「はは。いいよ月季くん。」

「ほんと!?やった!!」

月季は塞がれた口のまま言った。

「奏一さんは希子ちゃんのどこが好きなの?」

瑠花が聞く。

「うーん…そうだな…」

奏一は少し考えてから瑠花に言った。

「どこが好きとはないかな?」

「どうして?好きじゃなきゃケッコンしないでしょ?」

「大きくなればわかるよ。好きだけじゃないんだ。

愛してるから。」

奏一は笑顔で言った。

「や、やめてください奏一さん…///」

希子は照れて言う。
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