泣き虫彼氏と強がり彼女。【下】
「希子様、奏一様そろそろお式ですので、

最終準備をなさってください。」

「はい!」

希子はそう言って振り向く。

「じゃぁ、私たちは先に教会に行ってるな。」

朱音はそういった。

「はい。」

「じゃぁね希子。」

「あ、蓮唯さん待ってください。」

希子はそういい蓮唯の抱いている匡に近づいた。

「匡くん…初めまして。

御母様の友達の希子です。あなたにずっと会いたかったんですの。

元気に育ってくれるといいですね蓮唯さん。」

「うん。匡には頼れるお姉さんとお兄さんがいるからね。」

蓮唯は瑠花と颯優を見て言う。

「私たちに子供ができたら是非名前を考えていただきたいのです。」

「えっ?私でいいの?」

蓮唯がそう言うと奏一が言った。

「蓮唯さんがいいんです。

希子から蓮唯さんのお話は伺いました。

苦労をたくさんされたそうで…。

ですから、蓮唯さんと優さんに考えて欲しいんです。」

「俺らでいいなら…。な?」

優は蓮唯を見て言う。

「…えぇ。私たちでよければ。」

「「ありがとうございます。」」

希子と奏一はそう言った。

「じゃぁ先に行くね希子。」

蓮唯はそういい優と一緒に部屋を出た。
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