【完結】四ツ葉のクローバー。


もう、俺の手元に来る事は無いんだな。



俺は、今まで誰にも話したことの無い


四ツ葉のクローバーの話をした。


遠まわしに俺の気持ちに気づいてくれればいいけど。


気づく訳無いよな。


それでも、いい。


君が笑ってくれるなら。







日付は、ある月の中頃。


日曜日。


月曜日の明日には、皆に転校する事が知られる。




あいつは……志穂はどう思うかな。



皮肉にも明日は俺の……………



誕生日。


いつの間にか時計の針は午後12時を指していた。



「誕生日おめでとう、俺……。」


小さく呟いた声は部屋の壁に吸収された。


肩が揺れる。

声も震えていた。


俺は、泣いてた。

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