【完結】四ツ葉のクローバー。
「よっ」
屋上は風が強くて先に来てた新川は
すごく寒そうだ。
「遅いわ、寒い。笑」
ごめんなー、と軽く通してさっそく話に入る。
「…まぁ、ここを志穂に見られたらきっと勘違いするから手短に言うね」
きっとあいつは勘違いするだろう。
手短に済ませてくれるのはありがたい。
「このまま…あの娘に気持ちを伝えられなくてもいいの?」
「あぁ。だってもし、俺らが両想いだったとしても
このままじゃ離れ離れになるんだ。
そうなったら志穂は弱い、泣いてしまうだろ?
俺は……泣かせたくない。」
ぎゅっと拳を握りしめて俺は、
俺なりに昨日寝ずに考えた結論を伝える。
「…まず、志穂は俺じゃない別の誰かを好きだから。」
忘れずにこれを付け加える。