ツンデレな彼と同居中♡
そして土曜日。

二人が来るまでに

掃除とお茶の用意をして待っていると

理玖が二階から下りてきた。

「結芽、なにしてんの?」

「あ、勉強会今日なの。
うちですることになって…」

そう言うと理玖はふーん、と言って

「…結局風雅が教えることになったわけだ?」

「うん。
教えてやるって言われたの」

…言い方はともかく、

一応感謝だよね。

「…やっぱりね。
俺もうちょっとしたら出かける」

「あ、そうなの?わかった」

理玖はうん、と頷くと上に戻って行った。

私はその姿を見送ると

ふう、と息を吐き出して

再び掃除を始めた。
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