ツンデレな彼と同居中♡
「はっ、ほんっとバカだな。
なんで天気予報みねぇんだよ?」

「…」

ほーらねっ?

絶対言われると思った!!

黙って膨れていると…

「ほら」

と言って差し出された傘。

え?と思って顔を上げると

風雅が面倒くさそうに

傘の柄を持っていた。

「この雨じゃ帰れねぇだろ」

「え…でも風雅は…?」

そう言うと風雅は少し赤くなって

「い、いーから受け取れよ!」

と言って少し乱暴に傘を手渡してきた。

「あ…」

「早くそれさして帰れっ」

風雅はそう言うと

靴箱からシューズを取り出して

だーっと走って行ってしまった。

えっと…いいのかな…?

昇降口を出て外に出ると

やっぱりすごい雨。

風雅が部活終わる時には止んでるかな…?

傘をさして数歩歩くと

一気に靴下がビショビショになった。

酷い雨…止む可能性低いよね。

なのに風雅…

自分も濡れるかもしれないのに

私に傘貸してくれたんだ…。
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