ツンデレな彼と同居中♡
すると、トン、トン…と階段を下りてくる音がして振り返る。

「え…風雅どこか行くの?」

降りてきた風雅は私服に着替えていた。

驚いている私を見てため息をつく。

「バーカ。祭り行くんだろ?」

え…?

両目をパチパチさせて、放心状態になる。

と、風雅が私の前に来て私の手を引っ張り、私を立たせた。

「ほら、浴衣着替えて来いよ」

「え…?」

「浴衣着て祭り行きたかったんだろ?楽しみにしてたじゃねーか」

風雅がそう言って私の顔を覗き込む。

するとなぜかじわっと涙が溢れてきた。
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