義理の兄に恋した私

 ✳休み時間✳
 
 花が私の腕を引っ張ってくる。

 「彩音ちゃん!早く早くっ」

 私と花は二階の2年生教室へと向かう。

 「ん?1年の女子じゃねぇか。どうし    た?」
 
 兄の教室から、ひとりの男子が出てき  た。

 「えっと、あのー、吉田 裕太いますか……?」

「裕太?あっ、お前まさか、裕太の義理の妹って奴か!?」

「はっ、はい…。そうですけど…」

「おい!裕太ーっ!お前の可愛い妹がお呼びだぜーっ!」

2年生の男子が、大きな声で叫ぶ。
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