君が教えてくれた空


早速メールをうつと、すぐに返事が来た


“風邪じょねとから。
学校だるくて休んだらだけだから。
だから絶対来んな。

絶対かべびゃねーぞ。”




…湊。絶対風邪引いてるね。


全然文が読めないよ。
最後のなんてひどい。
絶対風邪じゃねーぞ、って打ちたかったんだよね。

うん。たぶん熱で上手く打てないんだ。




「ねえ、真優ちゃん、湊やっぱり風邪みたい。

大丈夫かな?」



「そーなんだあ。

だったらさ、お見舞い行けば?
彼女、なんだしさ。」



「え、お、お、お見舞い⁉︎

いや、私家知らないし。湊の親とかいると思うし。…」



「あ、それなら大丈夫。

湊くん独り暮らしだから。
家は夏樹に聞けばわかるっしょ。」



独り暮らし、なんだ。

ど、どうしよう、来るなって言われたけど、心配だし。


私の事いっつも助けてくれてるし。




「じゃあ、行ってもいいかな…?」


「当たり前よ。さあ、夏樹に聞きに行くわよ。」


真優ちゃん、いつもその行動力は私のお手本です…笑


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