君が教えてくれた空
「あらあら、目は口ほどに物を言うとはこういう事なのね。
あなたの目、しっかり湊くんおってますわよ♪」
「っ!!ち、違うよ!今のは廊下をただ見てただけ。」
しまった、無意識に女の子と廊下を歩いている湊を目で追ってしまった。
「はー、全く。
何かあったんでしょう?二人ともおかしいよ。」
「だから何にもな…え?二人とも??」
「そう。湊くんもね。
芽生がお見舞いに行った次の日にはね、学校に来てたのよ。
だから私声かけたんだけど、その時の湊くんったらなんていうか…前の湊くんに戻ったみたいだった。
近寄りがたくて誰にも心を開かないぞっていう感じに。。
それにまた女遊び始めたみたい。
最近は変わってきたと思ってたのに…」
私だ。。
私のせいで湊の心の扉をより強力なものにしてしまったんだろう…
「……あれ、真優ちゃんって、湊の事詳しいんだね。」
「あー、言ってなかったっけ?
私、湊くんと同中なのよん。」
「そ、そうなんだ。
え…じゃあ、中学生の時は女の子を弄んでたってこと?」
キーンコーンカーン♪
またタイミングが悪い…
「あ、じゃあまた後で。」
そう言って真優ちゃんは自分の席にかえっていった。