君が教えてくれた空


昨日高校生になった俺は、たまたま廊下に落ちていた、屋上と書かれた鍵を拾いそれを使って屋上に来ていた。



「まったく、うざいほど青い空だな」


本当に今日は何年に一度じゃないかと思うほど真っ青だったんだ。



まだ朝だっていうのに太陽は輝きをおさえようとはせず、キラキラと眩しくそこにあった。



なにか、いつもとは違うって思ってた。



いつもはこんなに世界が鮮やかに見えたことなんかない。



高校生になってなにかが変わるかもしれない…
このつまらない日常が変わるんじゃないか、




そう思えた。


いや、そう思いたかったんだろう。

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