君が教えてくれた空

そう。

彼女達が私にしたいのは楽しい話をする事ではなく、ましてや一緒にご飯を食べることでもない。


ただ、何も考えずに自分の怒りをぶつけることだ。



そうだ そうだった。
世界は、こんなにも汚かったのだ。


強い者だけがいい思いをし、弱い者はそれに耐えることしかできない。



私は何を寝ぼけていたのだろう。




結局私はこういう運命なのだ。


少しでも普通になりたいと思った事が間違いだったんだ。
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