君が教えてくれた空


昼休み、俺はいつもの様にパンを買って屋上に行こうとしていた


「いいわよ。ーーー 」


あいつの声が聞こえた。


なぜかチャラい女に囲まれていた。


でもそれよりびっくりしたのは、



あいつの目がいつもよりも曇っていて、

まるで生気がなかったからだ。



あんな顔見たのは入学2日目以来だ。


最近は目に少し光が宿っていたのに。


なんで戻っちまったんだ…


きっとあの女どもにしょうもないひがみを言われるんだろう。



でも俺はあいつと特別仲がいいわけじゃない。


俺には、関係ない。
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