君が教えてくれた空
私は体操服を着ていた。
しかもダボダボ
保健室には彼しかしない…
ってことは必然的に彼が着替えさせたということだろう…
「え、ええっと、そんな事までしてくれてありがとう。
それと、こちらこそごめんなさい。」
「お、おぉ。…
一応傷ができたところは絆創膏貼っといたから。
あと、あんまり1人で抱え込むなよ!」
そう言うと湊は風邪のように去って行った。
なんだか、金髪の不良みたいな人が言うからちょっと変な感じ。
それに女の子には慣れてると思ってたけど、顔真っ赤で意外だな。
「ふふっ。」
誰もいない保健室でふと笑みがこぼれてしまった。