君が教えてくれた空



そのあと頭が痛いから午後は保健室でずっと寝ていた。




起きるとそこにはカバンと私の好きなミルクティーが置いてあった。


「優しいひと、なのかな…。」




クマ先生や美代さん、湊といい、最近は人の温かさに触れて なんだか私は生きてていいんだって思える。


大げさかもしれない。
でも、本当に嬉しい…


ただ、あの子達の事を思うと頭が痛くなる。
私の存在を否定されているようで…


目の前が真っ暗になるんだ。



頼れって言ってたけど、

「無理…だよ。。」


言えるわけがない。
余命3年だと。

いい人だからこそ打ち明けたらダメだな、と思った。
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