君が教えてくれた空


病室に帰ってから湊の事をずっと考えていた。


ばれていたらどうしよう、

ばれていたら避けられるか、変に同情されるかしかないと思う。


自分で一人になりたいくせに、湊に遠くへ行って欲しくないと思う。


もうなんか色々と矛盾しているのだ。


やだ、やだ、やだ…

自分がやだ。




その日は考えることをやめて、いつもの日課を済ませて早く寝た。
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