君が教えてくれた空
この前のケガは小さな傷が多かったからまだ良かったけど、今回のは範囲も広いし傷が結構深い。
…誰にも知られてはいけない。
「あ!だ、大丈夫ぅ?すっごい擦りむいてるよぉ。痛かったね。一緒に保健室行くぅ?」
そんなこと思ってたそばから誰かに話しかけられた。
「い、いえ!大丈夫です!すみません。
1人で、大丈夫です。」
そう言って保健室までできるだけ速く走った。
その間も太陽が容赦なく私を照りつけ、さっき出来たばかりの傷口をズキズキと突き刺していた。
保健室には誰も居なかった。
「よ、よかったぁ。はぁ、はぁ、
走ったから、息が、、上がったぁ。
そ、それより、早く消毒して止血しなくちゃ。」