君が教えてくれた空

「はぁ、はぁ、はぁ。あちぃ。」

今、俺は学年対抗リレーを終えたばっかりだ。


それにしても暑い。

まるでもう夏休みのようだ…



体操服で自分の汗を拭きながら考えるのは、芽生のこと。


あれ以来、あいつは屋上へ来なくなった


どうしてだ…?


「まさか本当に…「湊くーん‼︎」」


「おお、お前、…誰だっけ。。
あの語尾がキモい…誰だっけ?」


それはあの時芽生の事を教えてくれた、太陽にも負けないギラギラ感が溢れた女だった。


「ひっど!覚えてないならまだしも語尾がキモいって、乙女にキモいとか言うもんじゃないのよぉ。

ってちがーう!!こんなこと言いに来たんじゃない。」
< 64 / 147 >

この作品をシェア

pagetop