君が教えてくれた空
最初に沈黙を切ったのは湊だった。
「芽生、お前さ…もしかして「違うよ!
何言おうとしてるのか全然わかんないけど、絶対違うから。」
もうわかっていた。湊は薄々気づいている。
それでも認めたくない私は自分でも訳わからないと思いながら言葉をならべた。
「芽生…。俺じゃ頼りないか?
俺じゃお前の支えになれないか?」
湊が顔を歪めながら捨てられた子犬のような目を向けてくる。
「っ!…違う、、違う…。」
私はただ震えながら否定する事しか出来なかった。
「…何が、何が違うんだよ!
じゃあこれはなんだよ!!」
そう言って湊は勢いよく私の体操服をあげた。