君が教えてくれた空


「ちょっ!湊、何するの?」


太ももを抑えていた湊の手は私の体操服を持ち上げていた。


逃げようとしたが、すぐ壁にぶつかり抵抗が出来なくなった。


体操服はギリギリブラが見えないところまで上がり、お腹は全開だった。


「これ…殴られた時の青染み…
なんでまだ消えてねぇーんだ?」

「っ!そ、それは…」


そう言って湊は私の体にある無数の痣に手を伸ばしていく。

「まっ!湊。くすぐったいよ…っん!」


優しくその一つひとつに触れていく。


「いつまでたっても止まらない血と、全く消えない痣。

この2つが、どういう意味か、、俺でも分かるよ。」


< 68 / 147 >

この作品をシェア

pagetop