君が教えてくれた空
保健室のベッドに寝かせると、芽生は瞬く間に眠ってしまった。
「はぁ、、、。俺は何やってんだ。」
この前の時もそうだった。
こいつといると、いつもの自分じゃいられない。
何事にも無頓着で、無関心。
常に表情を変えない俺が、こいつといるだけで全くの別人になってしまう。
どんどん違う自分になってしまうようで怖い。
でもそうなりたいと思う俺もいる。
なんだか最近おかしいんだ。
いや、こいつと、芽生と出会ってからおかしくなっちまったんだ。
俺はこの時知っていたのだろうか。
これからの俺ら2人の運命を。
あいつの運命を。
もし知っていたとしたら、俺はあいつと関わることをやめていたのか?
いいや、答えは否だ。
きっと結果を知っていても、俺はあいつと出会うことをして、深く関わっていくんだと思う。
だって、俺の人生の1番の幸せは、お前と出会えたことなんだから。